「今日は雨だから」「明日にしよう」トレーニングを先延ばしにする心理を、研究で確認してみた

「今日は雨だから」「先に掃除してから」その理由、本当ですか?
トレーニングをしようと決めていたのに、
- 「今日は雨だから、明日にしよう」(室内のジムに通っているのに)
- 「先に部屋の掃除をしてから」(いつもは気にしていなかった場所が、急に気になり出したり)
と、もっともらしい理由で先延ばしにした経験はありませんか?
意志が弱いからだと責めてしまう方もいますが、心理学ではこうした現象が研究されています。
「やるつもりだったのにできなかった」人は約半分
2013年のメタ分析(Rhodes & de Bruijn)では、10件の研究・3,899人をまとめた結果、運動するつもりがあった人のうち、実際には行動できなかった人が48%でした(公的な運動ガイドライン相当の運動量を基準にした分析)。
運動しようと思った人のほぼ半分が、実行までたどり着けていないということです。これはあなただけが抱えている問題ではなさそうです。
先延ばしは「今の気分を守る行動」という見方
Sirois氏とPychyl氏は、先延ばしを「長期的な目標よりも、目の前の気分を良くすることを優先してしまう自己調整の失敗」と説明しています(2013年の総説)。
「面倒」「疲れた」「うまくできるか不安」といった嫌な気分を、やらないことで一時的に和らげている、という見方です。
「明日からがんばれる!」はあてになる?
2015年のAcland氏とLevy氏の実験では、ふだんジムに通っていない120人が、将来のジム通いの回数を実際よりかなり多く見積もっていました。
未来の自分は、今の自分より頑張れると期待してしまうようです。
三日坊主さん専門ジムとしての考え方
- 運動をしないための、あたかも真っ当な理由が浮かんだら、「あ、これは例の回避行動だ」と気づく。まずは気づくことが大切です。
- 30分以内で終わる内容や、すぐに始められるメニューにしておく。
- 一旦、一人で続けるのは諦めて、パーソナルジムや人間との約束があるスタイルの運動に頼る。
(これらはE.Sのおすすめで、上の研究で効果が確かめられたものではありません)
まとめ
運動しようと思っても実行できなかった人は、約2人に1人です。
だから、できなくても自分を責める必要はありません。
その中で、自分ならどうすれば「続けられるか」を考えることが、運動を続けるための第一歩です。
出典・参考文献
- Rhodes RE, de Bruijn GJ (2013) "How big is the physical activity intention-behaviour gap? A meta-analysis using the action control framework." British Journal of Health Psychology, 18(2), 296-309.
- Sirois FM, Pychyl TA (2013) "Procrastination and the priority of short-term mood regulation: Consequences for future self." Social and Personality Psychology Compass, 7(2), 115-127.
- Acland D, Levy MR (2015) "Naiveté, Projection Bias, and Habit Formation in Gym Attendance." Management Science, 61(1), 146-160.

